観測が極めて難しい場所において積雪・融雪を観測できる新たな方法を開発し、山岳域や森林内といった観測事例の乏しい地点での積雪・融雪観測を行った。まず、小型温度ロガーを利用した雪温プロファイル計測による積雪深観測を行い、同法の実用性を向上させた。また、音響を利用して降水形態を判別することのできる装置の開発も試みた。さらに、森林内の積雪深変動を多地点において観測し、積雪深と地形特性(標高、斜面方位)および森林特性(開空度)との関係について調べることによって、重要であるにも関わらず見落とされてきた積雪融雪過程の解明を試みた。
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