本研究では、ウシインターフェロン(IFN)-τ構成アミノ酸配列の探索を目的として化学合成ペプチドによる活性化の可否を検討した。 化学合成した11種のペプチドを単独、または混合して子宮内膜細胞に添加し、IFN活性化指標であるMX1, 2、ISG15の遺伝子発現よりIFN-τ活性を評価した。次に、組換えIFN-τとペプチドの同時添加でIFN-τの競合を評価した。組換えIFN-τ添加によりISGs発現量が増加したが、ペプチド単独添加、組換えIFN-τとペプチドの同時添加によるISGs発現効果は見られなかった。今回合成したペプチド配列は、立体構造の変化により受容体への結合能を失った可能性が示唆された。
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