• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2017 年度 実績報告書

ウシ血中エクソソーム中のマイクロRNAを利用した超早期妊娠診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K14838
研究機関岩手大学

研究代表者

木崎 景一郎  岩手大学, 農学部, 教授 (40337994)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワードマイクロRNA
研究実績の概要

今年度は昨年度のマイクロアレイ解析の結果を基に、ウシ血漿中に検出されるmiRNA分子種の定量的RT-PCR法による測定法の確立及び検証を実施した。
血漿中miRNAはmiRNeasy serum/plasmaキットを用いて抽出し、Mir-X miRNA First-Strand Synthesis キットを用いてcDNAを合成した。定量的リアルタイムRT-PCRにはKOD SYBR qPCR Mixを使用し、各miRNAの塩基配列に対応するオリゴDNAを合成して標準曲線を作成した。miRNA発現の安定性はNormFinderソフトウェアを用いて評価した。また、溶血によるmiRNA発現定量への影響を評価するために、溶血試料を調製し、定量的RT-PCRを行った。昨年度のマイクロアレイ解析の結果から得られた妊娠牛血漿中で発現量が上昇していたmiRNA分子種について、合成オリゴDNAを用いて標準曲線を作成したところ、良好な直線性が得られ副産物も認められなかった。これらのmiRNA分子種について、妊娠牛および非妊娠牛間の比較を行ったところ、いくつかの分子種は妊娠牛血漿中で高い発現量を示した。さらに、マイクロアレイ解析で検出されたmiRNAについて、NormFinderを用いて発現安定性を解析し、安定性が高かったリファレンス遺伝子候補のmiRNAを選出、定量的RT-PCRによる検証を行った。この定量結果をNormFinderで解析したところ、最適なリファレンス遺伝子として3種類のmiRNA分子種を選出された。また、これらのmiRNA分子種の発現量は溶血による影響を受けなかったことから、妊娠牛と非妊娠牛における血漿中miRNAの定量解析時に使用できるリファレンス遺伝子miRNAを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] ウシ血中microRNAの発現プロファイルとリファレンス遺伝子の探索2017

    • 著者名/発表者名
      小野歌純,與座明祥,田路矩之,石黒(大沼)俊名,伊賀浩輔,木崎景一郎
    • 学会等名
      第160回日本獣医学会学術集会
  • [学会発表] Expression profile of microRNA in bovine endometrium at peri-implantation2017

    • 著者名/発表者名
      Yoza A, Toji N, Ishiguro-Oonuma T, Takahashi T, Hosoe M, Hashizume K, Kizaki K
    • 学会等名
      The 4th World Congress of Reproductive Biology
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2018-12-17  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi