本研究は、黒毛和種牛の離乳前後のルーメン絨毛組織における形態的および機能的発達に関連する因子を同定することを目的としている。Digital differential display を用いてウシルーメン柔毛の発達に関連する候補遺伝子として、HMGCS2、AKR1C1とFABP3を同定した。さらに、離乳前後のルーメン絨毛組織に関してRNA-Seqにより遺伝子発現の変動を解析し、871個の遺伝子が変化することを確認した。IPA解析によりケットン体生成に関与する遺伝子の発現が離乳後に上昇することと、PPARが離乳後に活性化するレギュレーターである可能性が示唆された。
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