microRNAは22塩基長程度のRNAで、標的mRNAに作用してタンパク質の翻訳を調節する機能をもつ。microRNAは様々な組織に分布するが、血液など体液中では小胞エクソソーム中に含まれた状態で安定的に存在する。黒毛和種において、放牧した場合と濃厚飼料を多給した場合の血中microRNAの発現を比較したところ、miR-10b、miR-17-5p等の発現の異なるmicroRNAが同定できた。また、筋肉においても両者においてDNAJB2, PTEN等の上記のmicroRNAと関係があると考えられる遺伝子の発現量が異なっていた。飼養条件の違いがこれらの発現に影響を与えたと考えられる。
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