長時間輸送によるストレスは、ウマの発熱、肺炎、疝痛、蹄葉炎などの疾病要因となり、時には死に至ることもある。したがって、これを予防・治療するためには特異性の高い新奇早期診断パラメータの確立が必須である。本研究では早期診断・病勢評価パラメータとして、ウマ神経成長因子の意義を明らかにするための研究を平成27年度に引き続き実施し、以下の成果を得た。 研究協力機関であるJRAより供与されるウマ(サラブレッド種)および乗馬(温血種)を輸送用トラックに乗せ長距離輸送を実施し、血中神経成長因子濃度の変化を調べた。その結果、輸送ストレスによって早期に神経成長因子量が増加することが判明した。
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