本研究では、輸送性ストレスに続発する一連のウマ疾患群に対し、神経成長因子(NGF)に焦点をあて、その病因診断的意義を明らかにする。また、バイオマーカーとしての測定系を確立することを目的として実験を行なった結果、1)ウマNGFのクローニングに成功した。各種動物間の相同性が高いことを明らかにした、2)相同性情報を基に市販の抗体が有効であることを確認し、定量システムを構築した、3)輸送ストレスを与えたウマの血液のNGF量を測定したところ、上昇を確認した。以上、NGF定量システムを確立するとともに、ウマにおけるNGFの有用性が確認された。
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