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2016 年度 実績報告書

犬毛包虫症における自己免疫反応を軸とした分子病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15K14869
研究機関岐阜大学

研究代表者

前田 貞俊  岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (50377694)

研究分担者 谷 健二  山口大学, 共同獣医学部, 准教授 (00365420)
西藤 公司  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (20365422)
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード犬毛包虫症 / 自己免疫疾患
研究実績の概要

イベルメクチンの投薬によって寛解状態にある汎発性毛包虫症の犬(ボストンテリア、未去勢雄、1歳8ヶ月齢)から皮膚を採取し、3匹のNOD/SCIDマウス(雌、7週齢)に移植した。皮膚移植43日後に、すべてのマウスにおいて、移植皮膚片からの発毛を認めた。また、皮膚移植65日後においては、すべての移植皮膚片で被毛数の増加と伸長を認めたことから、移植皮膚片はマウスに定着したと判断した。移植片の定着を確認後、皮膚を採取した症例(ボストンテリア、未去勢雄、1歳8ヶ月齢)、汎発性毛包虫症を発症している症例(ラブラドール・レトリーバー、避妊雌、12歳3ヶ月齢)、健常犬(ビーグル、未避妊雌、4歳1ヶ月齢)から血液を採取し、抗犬CD3抗体およびIL-2を用いてリンパ球を培養した。3週間の培養によって、それぞれの犬由来の2000-3000万個のCD8陽性リンパ球を得ることができた。リンパ球の生存率は80%以上であり、CD8陽性リンパ球の割合はそれぞれ97.7%、96.7%および99.3%であった。その後、それぞれのCD8陽性リンパ球を3匹の皮膚移植マウスに移入した。CD8陽性リンパ球を移入して42日後に採材した移植皮膚片について、パラフィン切片を作製し、HE染色による組織学的評価を実施した。いずれのNOD-SCIDマウスの移植皮膚片においても、毛包上皮のアポトーシスや毛包構造の破壊像などの組織学的異常所見は認められなかった。また、各NOD-SCIDマウスで組織を比較したが、毛包構造に違いは認められなかった。

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公開日: 2018-01-16  

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