研究成果の概要 |
口蹄疫ウイルス(Foot-and mouth disease virus ; FMDV)は、家畜に甚大な被害を及ぼす重要な伝染病の病原体である。ピコルナウイルス科に属し、プラス1本鎖RNAをゲノムとして持つ。特殊な翻訳機構を持っており、非翻訳領域(5’UTR)内の40Sリボゾームの内部認識領域(IRES)から蛋白合成を行う。宿主因子のうちPTB, 4E-BP1とITAF45がFMDV-IRES活性に関与している事が明らかとなった(BMC Vet.Res.12:66, 2016)。また阻害剤の探索に必要なFMDV-IRES発現細胞を樹立した(特許申請準備中)。
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