イヌの腫瘍の診断と治療法の改善のために新規のバイオマーカーの探索を行った。特にエキソソームと呼ばれる小分子が腫瘍から分泌されることに着目した。研究ではイヌの血液からエキソソームを超遠心法と呼ばれる方法で分離抽出した。抽出したエキソソームが人で報告されているものと同じかを表面の抗原マーカーで確認した。さらに、近年、腫瘍のバイオマーカーとして注目されているマイクロRNAの分子に着目した。複数のイヌの腫瘍で特異的に発現するマイクロRNAの同定が行えた。また、エキソソーム内のマイクロRNAの発現もリアルタイムPCR方で確認できた。
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