申請者はイネ種子中のプロテインボディ-I(PB-I)に内在性プロラミンが蓄積する仕組みを詳細に解析してきた。本研究は、その仕組みに新技術を追加し、医療用タンパク質をPB-Iの特定領域へ局在化し、人や家畜の腸管へドラッグデリバリーすることで、少量で効果の高い薬品用マイクロ容器を創出する事を目的とする挑戦的な研究である。 医療用タンパク質をPB-Iの特定領域へ局在化するためには、プロラミンのプロモーター配列が重要であり、PB-Iの中に安定に蓄積させるためには、ある程度の長さのプロラミンコード配列が必要であることが明らかになった。この結果は、今後の経口ワクチン米の研究開発に大いに役立つと期待される。
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