本研究では,メチル基の広範な活性を高感度に評価可能な新たな実験系の構築と,これを用いた阻害剤スクリーニングの実施により,メチル基転移酵素の活性を「視る」「操る」ことを可能とする分子ツール群の開発を目指した研究を実施した.2年間の研究期間で,SAMの高感度定量法の開発,これを用いたメチル基転移酵素阻害剤スクリーニング系の構築,大規模スクリーニングによる,新規癌関連メチル基転移酵素阻害剤のリードの取得,更には,これらの成果の特許出願,論文発表,という,一連の研究を完遂することができ,本研究の目的を達成した.
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