創薬研究を行うためには薬の標的となるタンパク質のことをよく理解する必要がある。そのためにはタンパク質の結晶を作成し、X線結晶構造解析により立体構造を知ることが重要である。このような創薬ターゲットタンパク質の中には1数μm程度ではあるものの、結晶ができている場合がある。しかしながら、このような結晶は構造決定が難しい。そこで従来の放射光施設に比べ、10億倍もの輝度があるX線自由電子レーザーによる解析が期待されている。そこで日本のXFEL施設であるSACLAにおいて新規立体構造決定法の開発を行い、μmサイズの微結晶タンパク質を用いて、立体構造決定できることを明らかにした。
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