研究課題
顕微鏡的多発血管炎(Microscopic Polyangiitis,MPA)は,小型血管に激しい好中球浸潤を伴う壊死性血管炎で,肺胞出血,重度の腎不全,多発性単神経炎などの重篤な臓器障害を合併する難治性の自己免疫疾患であり.約40%に先行感染を伴う.自己抗体であるAnti-neutrophil Cytoplasmic Antibody (ANCA) が産生されることが特徴である.MPAの病因や病態は未解明な点が非常に多い.H27年度は、新規に確立したMPA病態モデルマウスの最適化を行った。CAWS調整法、投与プロトコール、ANCA測定法、活性化好中球数の検討法、サイトカイン値の測定法の観点から実験し、いずれにおいても条件を確立することができた。28年度に予定している、MPA病態形成におけるイノシトールリン脂質代謝の関与を解明する実験のための、遺伝子改変マウス交配も順調に進んだ。
2: おおむね順調に進展している
いずれの研究項目も当初の予定通りに進捗し、今年度予定の研究項目を遂行することができる状態であるため。
実験試薬が値上がりしたため、研究経費のより一層効率的な使用が肝要となる。
すべて 2015 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 5件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 3件) 図書 (1件) 備考 (1件)
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