研究課題
遺伝性疾患は、染色体や遺伝子の変異によって起こる病気であることから、不治の難病と考えられてきた。しかしながら、最近の研究により、ヒストンのアセチル化やメチル化を制御することにより疾患関連遺伝子の発現を変化させることで、いくつかの遺伝性疾患の治療が可能となることが示されてきた。本研究では、先天性遺伝疾患であるβグロビン異常症、コルネリアデランゲ症候群の治療を目指して、それぞれ、ヒストンリシン脱メチル化酵素LSD1阻害薬、HDAC8活性化薬を創製することを目的とした。平成28年度は、コルネリアデランゲ症候群の治療を目指したHDAC8活性化薬の探索研究を行った。HDAC8アッセイ系を立ち上げた後、当研究室所有の化合物ライブラリースクリーニングを行った。その結果、HDAC8を容量依存的に活性化する化合物を見出すことに成功した。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 5件、 招待講演 10件) 備考 (1件)
Yakugaku Zasshi
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