本研究では、臓器別機能予測の解析対象とするトランスポーターとしてBreast Cancer Resistance Protein (BCRP)とOrganic anion transporting polypeptide 1B1(OATP1B1)を取り上げた。BCRP基質のSASP のAUCと消化管由来exosomal miR-328量の相関解析を行った結果、正の相関を認め、miR-328がバイオマーカーとなることが示唆された。一方、OATP1B1 ではmRNA発現量と負の相関を有するmiRNAを同定した。これら成果はmiRNAが臓器内薬物トランスポーターの機能予測に有用であることを示唆する。
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