研究課題
本研究は、長期間ホルマリンにて保存されたヒト胚子サンプルから、最新のイメージング技術によって高解像度の画像を得て、解剖学的に詳細に解析を行うものである。対象となるヒト胚子サンプルは、京都大学医学研究科附属先天異常標本解析センターに所蔵されるヒト初期胚約1,000例で、世界で唯一研究利用が可能なヒト胚サンプルである。従来のMR顕微鏡の技術に加え、近年実用化が進みつつある位相X線イメージングなどを用いて、ヒト初期発生を解析するものである。期間中、2回放射光科学研究施設(つくば)で胚子撮像を行い18例の位相CT立体情報の取得を行った。得られた位相CTは高解像度であり、これまで描出出来なかった細部の形態形成の解析に有用であることが判明した。得られたデータを用いて、下記の解析を行った・CS14から胎児期初期の気道(口腔、鼻腔、咽頭、気管、食道)を抽出して立体的な発生の観察、定量を行った。位相CTは前年度のデータも含めて36例を用いた・CS14-23の気管支を抽出し、その立体的は発生を観察した。また数理解析も行った。位相CTは前年度のデータも含めて35例用いた・CS15-18の症例について肝臓内血管の走行の解析を試みた。・CS16から胎児期初期について頭部顔面領域における眼球の動きを解析した。・CS18から胎児期初期について骨盤の軟骨形成時期の形態形成について検討した。・CS13から胎児期中期までの中枢神経系モデルをMR画像から作成し、領域区分などを具体的に検討した。解析データに関しては、現在論文作成中である。
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すべて 雑誌論文 (17件) (うち国際共著 2件、 査読あり 17件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 5件) 学会発表 (25件) (うち国際学会 4件、 招待講演 2件)
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