研究課題
2012年における糖尿病患者数は世界で3億7千万人、我国で2千万人にものぼる。また、2型糖尿病患者におけるアルツハイマー型認知症発症のリスクが高いことも報告されている。我々は、2型糖尿病での病態の本体ともいえるインスリン抵抗性の発症およびアルツハイマー型認知症におけるアミロイドベータ生成に組間質液pH低下が関与していることを明らかにした。従って、ヒト脳間質液pH測定は糖尿病・アルツハイマー型認知症の予防医学的診断に重要な役割を担っているが、ヒトの脳内組織間質液pHの非侵襲的測定法は未だ開発されていない。間質液HCO3-濃度測定は間質液pH低下原因解明のため重要であるが、間質液HCO3-濃度非侵襲的測定法も未だ開発されていない。【研究目的】A)核磁気共鳴画像法を用いて、ヒト間質液pHの非侵襲的測定法を開発する。B)pH低下の原因解明のため、ラマン分光を用いてHCO3-濃度の非侵襲的測定法も開発する。
2: おおむね順調に進展している
ラマン分光を用いたHCO3-濃度の非侵襲的測定法をほぼ開発し得ている。また、他のイオンについても測定する測定法の開発を行なっているところである。
動物実験を実施して、溶液中に存在する種々の物質のラマン分光測定における問題点についても検討する。
すべて 2916 2016 2015
すべて 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 8件、 査読あり 12件、 謝辞記載あり 3件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (20件) (うち国際学会 5件、 招待講演 5件)
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