新規抗凝固薬 (DOACs) によるサイクロフィリンA (CyPA) とその受容体Basiginの阻害作用を介した多面的作用の可能性について基礎的・臨床的な観点で検討を進めている。これまで全く知られていなかった、CyPA-Basigin系の著明な炎症促進作用や心血管疾患促進機構における重要性が判明し、学会発表や論文報告準備を進めている。DOACsの全く新しい薬理作用の可能性について、非常に興味深い知見が得られつつある。以上の最新の研究成果を、国内外の学会やシンポジウムで報告した(日本循環器学会総会シンポジウム、米国心臓病学会議、欧州心臓学会議)。引き続き、機序の解明を進めていく。
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