精神疾患モデル動物の脳でのシナプス分子の微細配置解析に供する超解像イメージングプラットフォームの開発を行った。モデル動物の脳スライス標本をSTORM法で解析するための光学系や標本の蛍光標識法を最適化した。また、超解像イメージから分子配置の特徴抽出をするソフトウェア開発も行った。モデルマウスの脳内各部位のSTORMによる解析からDISC1ノックアウトマウスの線条体側坐核でのドパミン受容体が形成するナノクラスターの大きさや数の変容を明らかにした。DISC1ノックアウトマウスでのD2Rナノクラスターの変容は抗精神病薬クロザピンの投与によって改善することを明らかにした。
|