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2015 年度 実施状況報告書

特異性の高い新規ユビキチンリガーゼ基質同定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15K15058
研究機関北海道大学

研究代表者

渡部 昌  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10632424)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワードユビキチン / ユビキチンリガーゼ
研究実績の概要

現在まで18のユビキチンリガーゼ遺伝子についてプローブを作製し、解析を行っている。
①基質を効率よく捕獲できるユビキチンリガーゼプローブの開発:FLAGタグ、ユビキチン高親和性ドメイン(TUBE=Tandem Ubiquitin Binding Entity)をユビキチンリガーゼのアミノ末端またはカルボキシル末端に配置し作製を行った。ネガティブコントロールとして、ユビキチンリガーゼ活性を欠失した変異体を用いたプローブの作製も同時に行った。
②プローブを安定に発現する細胞株の作製:CMVプロモーターの下流に接続したプローブ人工遺伝子を細胞内に導入を試みたところ、およそ半数のプローブについて安定発現株を取得できた。残り半数については、Tetシステムなどの誘導型発現系を用いた導入を検討中である。
③高感度質量分析器による網羅的解析:各安定発現細胞株よりユビキチン化タンパク質を精製し高感度質量分析器にて網羅的に同定を行った。樹立した細胞株の半数程度で個々のユビキチンリガーゼ特異的な基質を思われる候補分子を同定した。
④同定された基質候補のユビキチン化アッセイによる妥当性評価:同定した基質候補に対して、細胞内ユビキチン化アッセイによる妥当性の評価を開始している。基質候補遺伝子をクローニングし、レトロウイルスベクターなどを用いて安定に発現する細胞株の樹立を行っている。樹立した細胞にユビキチンリガーゼ遺伝子をノックダウンまたは過剰発現させて検討を行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度に計画していた実験が概ね遂行できており、今年度に得られた知見を元に来年度もさらに研究を進展させる段階にあるため。

今後の研究の推進方策

プローブを安定に発現する細胞株の作製について、導入できなかったE3プローブが一定数存在したため、Tetシステムなどの誘導型発現系を用いた導入を検討中である。
その他については概ね計画通りに遂行されているため、現在のところ変更はない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] TRIM39 negatively regulates the NFκB-mediated signaling pathway through stabilization of cactin.2016

    • 著者名/発表者名
      13.Suzuki M, Watanabe M, Nakamaru Y, Takagi D, Takahashi H, Fukuda S and Hatakeyama S
    • 雑誌名

      Cell. Mol. Life Sci.

      巻: 73 ページ: 1085-1101

    • DOI

      10.1007/s00018-015-2040-x.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The E3 ubiquitin ligase TRIM23 regulates adipocyte differentiation via stabilization of the adipogenic activator PPARγ2015

    • 著者名/発表者名
      Watanabe M, Takahashi H, Saeki Y, Ozaki T, Itoh S, Suzuki M, Mizushima W, Tanaka K, Hatakeyama S
    • 雑誌名

      eLife

      巻: 4 ページ: e05615

    • DOI

      10.7554/eLife.05615

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] ユビキチンリガーゼTRIM23はPPARγの安定化を介して脂肪細胞分化を制御する2016

    • 著者名/発表者名
      渡部 昌, 高橋秀尚, 畠山鎮次
    • 学会等名
      第93回日本生理学会大会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター(北海道・札幌市)
    • 年月日
      2016-03-24 – 2016-03-24
  • [学会発表] The ubiquitin E3 ligase TRIM23 regulates adipocyte differentiation via stabilization of the adipogenic activator PPARγ.2015

    • 著者名/発表者名
      Masashi Watanabe
    • 学会等名
      Cold Spring Harbor Laboratory Meeting on the Ubiquitin Family
    • 発表場所
      New York(USA)
    • 年月日
      2015-04-21 – 2015-04-25
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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