近年、ゲノムワイド関連解析や、遺伝子変異マウスを用いた解析から、癌、クローン病、潰瘍性大腸炎、神経変成疾患などの病因としてオートファジーに関与する遺伝子の異常が報告されている。我々が着目している腸管上皮細胞に特異的に発現するホメオボックス蛋白質CDX2がオートファジーの必須酵素であるATG7に結合することを見出した。さらに、ATG7制御候補因子を30個スクリーニングした中から、ATG7と結合する3個の遺伝子を同定した。また、Cdx2遺伝子変異マウスを用いたCitrobacter rodentium感染腸炎において、CDX2が腸管での細菌増殖を抑制することを明らかにした。
|