細胞老化のプログラムには、遺伝子制御とエピゲノムの変換が関わると予期されるが、詳細は不明である。このため、細胞核・クロマチンの因子に対するsiRNAライブラリーを用いて、細胞老化を抑制する分子群を新たに同定して、細胞老化の分子基盤を明らかにしようと構想した。その結果、1) 網膜芽細胞腫(RB)タンパク質が、がん遺伝子誘導性老化細胞において解糖系遺伝子の活性化およびミトコンドリア好気呼吸を促進すること、2) ヒストンメチル化酵素SETD8/PR-Set7が細胞老化の代謝リモデリングに重要な役割を果たすこと、を明らかにした。。
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