研究課題
マウス11日胚中脳、肢芽および未分化ES細胞を用いて4C-seqを行ったが、Meis2プロモーター領域以外に顕著なピークを見出せていない。また、本研究において主とした題材として扱っているH配列のコンディショナルノックアウトマウスであるloxHのホモザイゴートにタモキシフェンを射つことで組換え誘導可能なERT2Creのアリルを導入し、そのES細胞を現在作成中である。また、本研究計画書にはないが、プロモーターとの相互作用をする領域がMeis2遺伝子のすぐ下流にあることを見出しており(RBSと呼んでいる)、そのRBS配列のコンディショナルノックアウト(loxRBS)の作製も開始した。
2: おおむね順調に進展している
ES細胞の確立はまだできていないが、新たな標的のマウスを期間内に作ることができ、それを差し引きすれば、予定として掲げていた項目についてはほぼできていると考えている。
近年、マウスバックグラウンドの違いにより表現型が異なることが良く知られて来ており、特に代謝面においてC57BL6JはNntという遺伝子の欠損により、代謝異常が予測されている。現在それを避けるために、ノックアウトマウスのバックグラウンドを近縁のC57BL6Nに戻し交雑を行っており、代謝異常による影響を最小限にする努力を行っている。今後、コンディショナルアリルと誘導可能なCreを持ったES細胞の確立を行い、実際に当該領域を欠損させたマウスおよびES細胞の表現型、遺伝子発現、エピジェネティクスについての解析を行っていく。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)
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