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2015 年度 実施状況報告書

染色体立体配座に寄与する配列の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 15K15076
研究機関公益財団法人神奈川科学技術アカデミー

研究代表者

近藤 隆  公益財団法人神奈川科学技術アカデミー, 未病改善評価法開発プロジェクト, 研究員 (40333299)

研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2017-03-31
キーワード染色体立体配座 / エピジェネティクス / マウス / 発生 / 遺伝子発現
研究実績の概要

マウス11日胚中脳、肢芽および未分化ES細胞を用いて4C-seqを行ったが、Meis2プロモーター領域以外に顕著なピークを見出せていない。
また、本研究において主とした題材として扱っているH配列のコンディショナルノックアウトマウスであるloxHのホモザイゴートにタモキシフェンを射つことで組換え誘導可能なERT2Creのアリルを導入し、そのES細胞を現在作成中である。
また、本研究計画書にはないが、プロモーターとの相互作用をする領域がMeis2遺伝子のすぐ下流にあることを見出しており(RBSと呼んでいる)、そのRBS配列のコンディショナルノックアウト(loxRBS)の作製も開始した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ES細胞の確立はまだできていないが、新たな標的のマウスを期間内に作ることができ、それを差し引きすれば、予定として掲げていた項目についてはほぼできていると考えている。

今後の研究の推進方策

近年、マウスバックグラウンドの違いにより表現型が異なることが良く知られて来ており、特に代謝面においてC57BL6JはNntという遺伝子の欠損により、代謝異常が予測されている。現在それを避けるために、ノックアウトマウスのバックグラウンドを近縁のC57BL6Nに戻し交雑を行っており、代謝異常による影響を最小限にする努力を行っている。今後、コンディショナルアリルと誘導可能なCreを持ったES細胞の確立を行い、実際に当該領域を欠損させたマウスおよびES細胞の表現型、遺伝子発現、エピジェネティクスについての解析を行っていく。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 2件、 査読あり 4件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] RING1 proteins contribute to early proximal-distal specification of the forelimb bud by restricting Meis2 expression2016

    • 著者名/発表者名
      Yakushiji-Kaminatsui, N., Kondo, T., Endo, T.A., Koseki, Y., Kondo, K., Ohara, O., Vidal, M. and Koseki, H.
    • 雑誌名

      Development

      巻: 143 ページ: 276-285

    • DOI

      doi: 10.1242/dev.127506

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Polycomb in transcriptional phase transition of developmental genes2016

    • 著者名/発表者名
      Kondo, T., Koseki, H. and Ito, S.
    • 雑誌名

      Trends Biochem. Sci.

      巻: 41 ページ: 9-19

    • DOI

      doi: 10.1016/j.tibs.2015.11.005

    • 査読あり / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] Th17 Cell induction by adhesion of microbes to intestinal epithelial cells2015

    • 著者名/発表者名
      Atarashi, K., Tanoue, T., Ando. M., Kamada, N., Nagano, Y., Narushima, S., Suda, W., Imaoka, A., Setoyama, H., Nagamori, T., Ishikawa, E., Shima, T., Hara, T., Kado, S., Jinnohara, T., Ohno, H., Kondo, T. et al.
    • 雑誌名

      Cell

      巻: 163 ページ: 367-380

    • DOI

      doi: 10.1016/j.cell.2015.08.058

    • 査読あり / 国際共著
  • [雑誌論文] Administration of a maple syrup extract to mitigate their hepatic inflammation induced by a high-fat diet: a transcriptome analysis2015

    • 著者名/発表者名
      Kamei, A., Watanabe, Y., Shinozaki, F., Yasuoka, A., Kondo, T., Ishijima, T., Toyoda, T., Arai, S. and Abe, K.
    • 雑誌名

      Biosci. Biotechnol. Biochem.

      巻: 18 ページ: 1-5

    • 査読あり
  • [学会発表] 発生遺伝子群のプロモーター制御において異性型Polycomb複合体は従来型と異なる活性を持つ2015

    • 著者名/発表者名
      近藤 隆、近藤 香、椙下 紘貴、古関 明彦
    • 学会等名
      日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル
    • 年月日
      2015-12-01 – 2015-12-04
    • 招待講演
  • [学会発表] 機能性食品とエピジェネティクス2015

    • 著者名/発表者名
      安岡 顕人, 嶋田 耕育, 亀井 飛鳥, 篠崎 文夏, 近藤 香, 近藤 隆, 三坂 巧, 岡田 晋治, 阿部 啓子
    • 学会等名
      日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル
    • 年月日
      2015-12-01 – 2015-12-04
    • 招待講演
  • [学会発表] 異性型ポリコーム複合体構成因子の欠損がES細胞の分化に与える影響2015

    • 著者名/発表者名
      椙下 紘貴、近藤 隆、伊藤 伸介、近藤 香、古関 明彦
    • 学会等名
      日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル
    • 年月日
      2015-12-01 – 2015-12-04

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公開日: 2017-01-06  

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