研究成果の概要 |
5種類の乳癌細胞株において、ER,PgRを標的に蛍光ナノ粒子を標識した1次抗体を用いた免疫染色を施行し、各乳癌細胞株の異なるER,PgR発現状況に応じたER,PgR-蛍光粒子シグナルを検出することに成功した。また核内でのシグナルの局在に関しても明らかにした。FACSにてER,PgRの抗原量を測定し蛍光ナノ粒子のスコアを対比したところ、ER,PgRそれぞれにおいて強い正の相関を認めた(R:0.94-0.98)。本検討から、ER、PgRに関して核内・膜型を問わず高精度に定量化することに成功し、従来のDAB法と比較して精密のその多寡を評価することが可能であることを証明した。
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