研究課題
挑戦的萌芽研究
ブタを用いてLPSによるARDSを呈するモデルの構築を行った。40μg/mLのLPSを75分間160μg/kg/hrで持続投与し、その後P/F比が継続して30分間以上300を下回ることが確認されるまで80μg/kg/hrで持続投与することで、およそ120分間でブタLPS誘発性ARDSモデルが作出することが出来た。非侵襲的なパルスオキシメーターで測定した灌流指標と侵襲的な循環動態モニターで測定した肺血管透過性係数が、一般的なショックの指標である血圧や心拍数よりも鋭敏に反応し、その予後にも反映していることが分かった。また、ARDS群の血中HMGB1濃度は死亡直前が最も高い値を示すことが分かった。
生化学