細胞内刺激伝達系をFRETセンサーで検出するトランスジェニックマウスと、蛍光タンパク陽性マラリア原虫スポロゾイトを用い、多光子レーザー顕微鏡で原虫感染細胞と免疫細胞の生体イメージングを行い、宿主・寄生体相互作用を明らかにすることを目的とした。FRETセンサーマウスに直接感染させた実験では、感染肝細胞周囲の原虫特異的CD8+ T細胞のクラスター部位に一致して、宿主細胞にFRET陽性細胞が観察された。細胞種の同定には至らなかったが、肝細胞期感染防御における細胞活性化を、カルシウムシグナルを検出するFRETセンサーでモニターすることが可能であることが示された。
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