研究課題
挑戦的萌芽研究
ヒトに感染する場合があるサルマラリア原虫Plasmodium knowlesi(Pk)のヒト適応機序を明らかにするため、ヒト赤血球では長期培養できないがサル赤血球では長期培養できるPk株の進化速度を人為的に加速することでヒト赤血球で効率よく発育できる原虫株を確立し、責任遺伝子を同定する事を試みた。平成26年度に培養に成功したPk株に進化速度を早めるプラスミドを導入し、段階的にサル赤血球をヒト赤血球に置換したが、本研究期間中にはヒト赤血球で飛躍的に増殖率が増加した原虫を得ることはできなかった。さらに、蚊から分離されサルで維持されてきたPk株が低効率ながらもヒト赤血球に侵入することが分かった。
基礎医学・寄生虫学(含衛生動物学)