本研究では、A群レンサ球菌をモデルとして,感染の各ステップを可視化するプローブを選定し、これに近年開発が進む多次元蛍光イメージングシステムを導入することで、感染現象をリアルタイムで追跡し、時空間的感染過程、感染制御の分子メカニズムを明らかにすることを目的とした.その結果,感染特異的に局在するRabとして,Rab17やRab30が,また感染時に特に強く誘導がかかるRabとしてはRab35を見いだした.特に,,Rab35は,菌の感染状態では,Rab35がアダプタータンパク質であるNDP52に直接結合することで,菌体へのオートファゴソームの形成に関わっていることが明らかとなった.
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