アレルギー性化合物(ハプテン)による樹状細胞の活性化はITAM-Syk-CARD9シグナルに依存することから、ハプテンを認識するITAM共役受容体の探索を行なった。その結果、ハプテン(TNCB、DNCB、oxazolon、FITC)に結合性を示す複数のITAM共役受容体を見出した。この中で、DAP12に会合し、複数のハプテンを認識する二つのIgスーパーファミリー受容体(IgR2, IgR5と呼ぶ)に着目し、受容体発現レポーター細胞を用いてシグナル活性化能を検討した結果、これらの受容体はハプテン刺激によりITAMシグナルを活性化した。従って、これらをハプテン受容体として同定した。
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