本研究では、終末期せん妄患者の家族に終末期鎮静に関して説明する際に、医師に求められる望ましいコミュニケーションを明らかにすることを目的とした。終末期せん妄に関して2つの異なる患者-医師関係を反映させた説明スタイル(1. Paternalistic style、2. autonomy style)を表現したビデオを作成し、医師、看護師を対象として本ビデオを視聴してもらい、いずれのスタイルを好むかを評価した。251名から有効なデータが得られ、autonomy styleを好むものが有意に多く、その理由について、多くの参加者が、家族が好ましい治療を決めることができるためと答えた。
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