学術集会の開催、会誌等の刊行、国内外の関連団体との交流及び協力などの事業を通して、薬学教育に携わる会員の情報発信・共有の場を提供し、サイエンスとしての「薬学教育学」の確立、薬学教育に関する研究の発展・充実、そして薬学教育のさらなる向上を目指し、平成28年8月に「日本薬学教育学会」を設立した。設立前の平成27年度は学会設立に向けて準備を進め、設立賛同者を対象としたワークショップも開催した。設立時の登録会員数は353人で、京都薬科大学で開催した第1回学術大会には約600人が参加した。 第1回大会では「教育を対象とする研究における倫理的配慮」について検討する必要があることが明らかとなった。そこで、平成29年1月に「薬学教育研究に関する研究倫理ワークショップ」を開催し、倫理的配慮の在り方について検討した。 平成29年6月には学会誌「薬学教育」をオンラインジャーナルとしてJ-STAGEで発行を開始した。同年9月には名古屋市立大学薬学部で第2回総会と学術大会を開催し、会員総数は531名となり、大会参加者は約600人であった。薬学教育研究に関する研究倫理ワークショップの概要については第2回大会で発表した。 平成30年1月には学会誌「薬学教育」第1巻を冊子体として刊行した。薬学教育研究に関する研究倫理ワークショップの概要については、冊子体の学会誌「薬学教育」第1巻で報告した。 以上、当初の計画よりも早く日本薬学教育学会を設立し、学術集会の開催、学会誌の刊行を通し、薬学教育学の確立を目指した取組を進めることができた。
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