FAPの病態と炎症との関連を明らかにする為、血清中の炎症性サイトカインの濃度を測定及び末梢血から分離した単核球(PBMC)中のT細胞、B細胞、単球などの免疫細胞について、炎症性マーカーあるいは炎症性サイトカインの発現の高い細胞の割合を算出した。FAPでは、炎症関連サイトカイン、単球を主体にしたinflammasomeが活性化されIL-1βやIL-6が分泌される事が判明した。マクロファージについても解析する為FAP患者組織切片に対し各種マーカーに対する抗体を用いた免疫組織化学染色を行ったところ、FAPではM2マクロファージが増加しアミロイド形成にも重要な働きをしている可能性があることが判明した。
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