研究課題/領域番号 |
15K15224
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
北村 温美 大阪大学, 医学部附属病院, 助教 (60570356)
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研究分担者 |
中島 和江 大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (00324781)
猪阪 善隆 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00379166)
佐藤 礼華 大阪電気通信大学, 総合情報学部, 准教授 (90368176)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 塩分制限食と血圧 / プロトタイプ作成 |
研究実績の概要 |
・大阪大学・大阪電気通信大学合同でのミーティングを実施:平成27年8月12日第一回ミーティング(ゲーム企画の方向性について話し合い:シミュレーションや摂取塩分推定のみの記録ソフトではゲーム性に欠ける/携帯ゲーム用ソフトを作成する/まず単純な因子からなるミニゲームを作成し、その後展開していく)、同年8月18日塩分制限についてメール上でレクチャー、同年10月30日第二回ミーティング(塩分と血圧に関する情報提供、ゲーム対象者について意見交換) 【大阪大学】 高血圧が心血管合併症を誘発するリスク等について文献検索するとともに、平成27年の6か月間に実際に大阪大学医学部附属病院で塩分制限食を1週間以上摂取した患者の入院時および退院時血圧の変化を集計し、ゲーム上での塩分制限に伴う血圧低下度を設定。また同期間の病院食献立を参考にゲームでの食事メニューを構成。また、栄養指導に同席し、塩分摂取行動に至る要因を探るとともに、行動変容を促すカウンセリングコメントについて学習。 【大阪電気通信大学】 シリアスゲームに関する教育方法論、心理的影響、システムデザイン等についてチーム内に講義、教育を実施し、プロトタイプの作成を誘導。現在、大学院生2人(企画、デザイン担当)、短期留学生1人(プログラミング担当)、4年生10人で毎週のカンファレンスで意見交換、デモ作成を行っており、現時点でストーリーやゲームデザイン(環境設定)は2つの案に絞られている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初、外来高血圧患者に対し、随時尿Na濃度と食生活要因・基本属性との関連を調査する予定であったが、まずは入院中に塩分制限食に関する栄養指導を実施した患者にて収集したこれらの情報と、実際の血圧変化値(入院時収縮期血圧ー退院時収縮期血圧)との関連を調査することとした。 外来高血圧患者に対しては、プロトタイプゲームの使用感、食塩摂取行動への影響を調査する予定としている。
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今後の研究の推進方策 |
・プロトタイプゲームの製作と並行して、塩分摂取行動に至る要因の調査を継続する。 ・栄養カウンセリングの手法を学習する ・プロトタイプゲームの使用感調査をもとに、ゲームデザインの方向性を修正しシステム構築を行う
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次年度使用額が生じた理由 |
大阪大学分としては、今年度は主に電子カルテ内情報からのデータ集計を行ったため、費用がかからなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
外来患者にゲームを使用していただくための機器購入、ゲームのシステム構築のためのソフト等を購入 必要な学会への参加
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