岩木健康増進プロジェクトから得られた成績をもとに、ピロリ菌感染症と生活習慣病の関連について検討した。骨減少症に関しては、エストロゲン濃度を加えて解析を行った結果、ピロリ菌感染は女性の骨減少症のリスクではなく、これまでの国内の報告が不十分な結果であることを指摘した。鉄代謝については、ピロリ菌の除菌が鉄・ビタミンCの摂取量に影響せずに、貯蔵鉄を増加させる可能性を示した。血清脂質濃度についても、除菌の成功は摂取量に影響しないものの、LDLを現象させ、BMIの増加を起こすことが分かった。腸内細菌中の乳酸菌数もピロリ菌感染と胃粘膜萎縮に影響されることが分かった。
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