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2016 年度 実施状況報告書

バングラデシュ農村の小児の2型糖尿病の疫学調査―将来の発症と低栄養との関連の検討

研究課題

研究課題/領域番号 15K15232
研究機関東京大学

研究代表者

竹内 治子  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 客員研究員 (90114537)

研究分担者 名西 恵子 (大塚恵子)  東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (40570304) [辞退]
研究期間 (年度) 2015-04-01 – 2018-03-31
キーワード2型糖尿病 / 有病率 / バングラデシュ / 小児 / 危険因子
研究実績の概要

研究目的:今回の研究では、開発途上国であるバングラデシュの農村部の10~19歳の小児を対象に2型糖尿病の有病率と地域での危険因子を見出すことを目的としている。2型糖尿病は虚血性心疾患・脳血管障害等の危険因子であり、バングラデシュでは都市部の富裕層で増加が顕著である。近年開発途上国の健康問題は従来の栄養不良や感染症とともに生活習慣病がその重要度を増して、また低栄養で出生した児の乳幼児期の著しい体重の増加は、将来の生活習慣病の危険因子の可能性が高いとして注目されている。しかしバングラデシュの農村の小児については、住民の間での危険の認知度は低く、統計もほとんどない。今回は基礎統計を取ることを目的としている。
実施計画:平成28年度には、現地調査の実施を予定していた。一般住民集団から10~19歳の小児を無作為に抽出し、空腹時血糖値・HbA1c値・食事摂取2時間後までの尿糖定性検査・アンケートによる地域特異的危険因子の聞き取りを予定した。
進捗状況:平成28年度には研究計画書を外部査読に回し完成させた。海外研究共同機関であるicddr,b(バングラデシュ国際下痢疾患研究所)では、今回の調査はパイロット・スタディとみなせるとの判断で、倫理委員会の審査は不要ということになった。研究審査委員会へ研究計画の4月の審査を申請した。東京大学に倫理審査委員会の審査を準備中である。審査を通過した際には直ちに研究協定を作成できるよう準備を整えている。研究協定締結後は、直ちに現地調査を開始できるようアンケート・検査キット・検査器具は準備済みである。また現地調査の補助員も確保済みである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

icddr,bで国際研究の際は、研究計画を国内外の外部専門家数名に査読してもらう必要がある。バングラデシュの専門家からの回答は直ちに来たのだが、はじめ同意していた日本人の専門家が多忙のため査読ができなくなってしまった。それが確定するまで数か月を要し、次段階への進展が遅れた。

今後の研究の推進方策

今年度は現地調査を実施し、有病率・危険因子を同定の上、将来の生活習慣病の危険因子となるとして注目されている低栄養で出生した児の乳幼児期の著しい体重の増加を避けるような健康教育等の方策を検討する。

次年度使用額が生じた理由

現地調査の開始が遅れ人件費・調査諸費用が使用されなかったため。

次年度使用額の使用計画

平成29年度に現地調査を開始し人件費・現地調査諸費用として使用する。

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公開日: 2018-01-16  

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