感染・炎症などの環境因子がゲノム・エピゲノム異常を誘発する。一方で、食餌性因子が有効に作用し、異常の制御に働くとの報告もある。食餌性因子の影響評価に先立ち、我々はメチル化DNAの定量法を検討し、バイサルファイト処理DNAを用い、Bisulfite Amplicon Sequencing (BAS)法によりメチル化率を高精度に測定できることを明らかにした。Epstein-Barrウイルス感染関連上咽頭癌の流行地に、発病率が低い地域があり飲茶習慣との関係が注目される。そこで茶葉ポリフェノールエピガロカテキンガレートでヒト上咽頭癌培養細胞を処理し、DNAメチル率と遺伝子発現変化について検討している。
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