研究課題
挑戦的萌芽研究
研究の目的は、本システムとトリアージ基準の妥当性の評価であった。その結果、口腔細菌数の分布は、トリアージ後の「口腔ケア介入群」と「セルフケア群」の間に有意な差を認め、セルフケア群の中央値が口腔ケア介入群の約10分の1であった。また、両群間に、挿管直前の細菌数が有意に増加することが判明したが、その増加率は、セルフケア群の増加率に比べ、口腔ケア介入群では、約10分の1に抑制されることが明らかになった。その2つの結果を加味すると、挿管直前では口腔細菌数は、2群間に差がないと推測されたが、実際の細菌カウント結果でも、両群間の口腔細菌数の分布に有意な差はなかったため、実際のデータでの裏付けができた。
周術期口腔機能管理学