平成27年度に医学教育における基本手術手技の教育状況を把握するために、全国80校の医学部に「基本手術手技に関するアンケート調査」を実施した。その結果、医学部生に対して特に重要な基本手術手技は運針と結紮であることも明らかになった。平成28年度には手術器械の形状から導出される最適運針動作の理論の構築および動作設計のために、刺入動作と刺出動作のモデル化を行いロボットによる運針実験を行った。刺入動作については角針と丸針を実施し、損傷量の少ない理想的な条件を求め、動作設計ができた。平成29年度には運針術習得システムの基本構成となる、内視鏡下手術のための運針動作計測システムを開発した。
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