皮膚損傷組織では受傷後極めて早期にautophagyが抑制されることを見出し、法医実務に有用な創傷の生活反応となり得ることを報告した。逆に、皮膚損傷組織で時計遺伝子のRev-erb-alphaとROR-gammaがタンパクレベルで著しく増加することを見出した。3-Methyladenineによるautophagyの抑制によりROR-gammaは増加したことから、創傷組織でのautophagyの抑制がROR-gammaの増加を引き起こすと考えられた。 創傷組織でのこれらの変化はKeap1/Nrf2システムに作用して抗酸化遺伝子の発現を誘導し創傷治癒の促進に寄与していることを明らかにした。
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