研究課題/領域番号 |
15K15275
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
岡田 宏基 香川大学, 医学部, 教授 (00243775)
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研究分担者 |
西屋 克己 香川大学, 医学部, 准教授 (60526838)
舛形 尚 香川大学, 医学部附属病院, 教授 (70263910)
釋 文雄 日本大学, 医学部, 助教 (90647976)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | MUS / 不定愁訴 / 身体感覚増幅 / 身体的健康尺度 / 精神的健康尺度 / 疾患認識 |
研究実績の概要 |
1)MUS頻度調査 香川県を中心とした21の医療機関から1432例のデータを収集することができた。男女別の平均年齢は、男:46.3歳、女:46.7歳で差がなかった。 医学的に説明できない愁訴を有する患者は358名(25%)であり、欧州での頻度とほぼ同等であった。医療機関の種別での頻度比率は、診療所(14施設)16.5%、中規模病院(3施設)14.7%、大規模病院(4施設)41.7%で、大規模病院に集中していることがわかった。全体として、年代や性差による大きな偏りは見られなかった。説明できない愁訴は全対象者で750みられたが、この内頻度が高かった愁訴は順に、何らかの疼痛(頭痛と胃痛とを除く):19.6%、倦怠感:6.3%、発熱:3.9%、しびれ:3.5%、めまい:3.2%、呼吸の問題(息苦しさなど):2.9%、頭痛:2.7%、吐き気:2.5%、ふらつき:2.4%、食思不振:2.0%、動悸:1.9%、冷え:1.5%、耳鳴り:1.5%などとなっており、臨床的な印象とほぼ一致していた。欧州ではプライマリ・ケア医(GP)にこれら説明できない愁訴を有する患者が集中する傾向があるが、医療制度の違いから、日本では専門医や高度医療機器を備える大規模病院に集中していた。今後これらの患者への対策を考えるに当たって、大規模病院での対応をまず検討して行く必要があることが示唆された。 2)プロフィール調査 4施設から241例のデータが得られた。対象者を①精神的負荷が少ない群、②身体疾患群、③抑うつ群、④神経症群、⑤身体的愁訴が主の群に分けて検討した。身体感覚増幅尺度では、高い方から③④⑤②①の順となり群間で有意さが見られた。SF-8で見た身体的健康尺度は不良な順に⑤③②④①の順で、精神的健康尺度は同様に③④⑤②①の順となりいずれも群間で有意さが見られた。今後の対応について有用な結果と考えられた。
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