医学的に説明できない症状(MUS)患者について次の2つの調査を行った。 1)頻度調査:協力医療機関の新患に受診時の症状を全て記載させ担当医がそれぞれの症状について説明可能か否かを判断した。MUSを有する患者は1432名中358名(25%)であり、診療所(16.5%)、中規模病院(14.7%)に比して大規模病院では41.7%という高率であった。MUSは頻度が高いものから疼痛、倦怠感、発熱、しびれなどとなった。 2)プロフィール調査:心療内科受診患者で身体感覚増幅の程度やQOL等を調査した。患者は症状の有無や精神障害の有無にて5群に分けたが、抑うつ群や神経症群で身体感覚増幅が高くQOLが低下していた。
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