慢性偽性腸閉塞症は、器質的疾患がないが長年にわたり腸閉塞症状を来す下部消化管運動障害の中で最も重篤な難治性疾患である。本疾患は外科的治療が無効で長期のイレウス管管理や小腸機能不全による長期中心静脈療法が必要になる。海外では小腸移植が行われる。QOLの向上ができ、在宅宅管理のできる新規治療法の開発が求められている。我々は胃瘻を用いた空調チューブ(PEG-J tube)の小腸への留置による腸管内減圧方法の新規デバイスの開発を行い有症状日数、栄養状態、3次元CTによる小腸容積、をPEG-J介入前後で比較した結果、治療後は治療前に比べて①有症状日数、②栄養状態(Alb値、BMI)が有意に改善した。
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