CRISPR/Cas法を用いてFgf10exon1欠損マウスを作製し、ホモ欠損マウスで肺欠損を確認した。肺欠損マウス胚にES細胞を移入して、ES細胞由来の肺の作製を試みた。まず、ヘテロマウス同士を交配し、ホモ欠損マウス胚を含む胚にES細胞およびiPS細胞を胚盤胞補完法を用いて移入した。その結果、キメラマウスの全てに肺の発生が確認された。肺はGFP陽性で、胚盤胞補完法でES細胞由来の肺が作出可能であることが強く示唆された。また、FGF10欠損マウスがホモ欠損であることを証明するため、Fgf10exon3欠損マウスを作出し、複合ヘテロFgf10exon1/exon3マウスの作出を現在行っている。
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