KLHL2およびKLHL3をターゲットとしたWNKシグナル制御の可能性は、細胞培養系での評価としては、その可能性は十分あると考えられた。一方、今後生体内でどのような細胞や臓器で上記戦略が有効かどうかを探るため、KLHL2およびKLHL3のノックアウトマウスを作成し解析することが出来た。結果として、KLHLによるWNKの制御は、やはり腎臓での役割が大きいことが判明したが、多臓器ではKLHL2とKLHL3の両方にWNKキナーゼが支配されている細胞もあると思われ、今後のKLHL2/3トランスジェニックマウスおよびダブルノックアウトマウスの解析が必要と思われた。
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