インスリン分泌機構やインスリン分泌細胞のストレス応答、生存のメカニズムを解明するためには、遺伝子発現を修飾する分子生物学的検討が必須であるが、インスリン分泌細胞株では核酸の導入効率が低いという難題がある。この点を克服するために、recombinase-mediated cassette exchange法を用い、インスリン分泌MIN6細胞を改変した。すなわち、外来性の遺伝子が必ず遺伝子発現効率の高いゲノム上の位置へ導入されるようにplatform遺伝子をゲノム内に設置した。この方法を用い、100種類近い遺伝子発現修飾MIN6細胞を作製し、インスリン分泌に重要な新規遺伝子を同定した。
|