研究課題
涙液ペリオスチンを測定するための迅速測定システムの構築を検討した。その結果、まず涙液を試験紙で収集し、それを測定溶液に溶解して検体として測定に用いるようにした。この方法だと、涙液の容量は5 mLで充分であった。Immunotrap法と磁気ビーズを組み合わせてペリオスチン検出システムを構築した。これにより、涙液ペリオスチンの検出は1分で可能となった。カットオフ値は10 ng/mLに設定し、その結果、健常人とアレルギー性結膜炎患者との鑑別における感度、特異度はともにほぼ1.0であった。以上より、涙液ペリオスチンを測定するための迅速測定システムの構築に成功した。現在、アレルギー性結膜炎患者の涙液を用いた臨床性能試験の実施を計画している。これにおいて満足した結果を得ることができれば、PMDAに提出して体外診断薬システムとしての認可を獲得する予定である。
2: おおむね順調に進展している
今年度涙液ペリオスチンを測定するための迅速測定システムの構築に成功した。これによりアレルギー性結膜炎患者に対する体外診断薬の開発に道筋を作ることができ、当該疾患の診療に非常に有用となると期待される。
当初の目標通り、涙液ペリオスチンを測定するための迅速測定システムの構築に成功した。今後、ペリオスチンの体液、あるいは血清内での性状について解析を進め、新たなペリオスチン測定キットの開発につなげる。
すべて 2016 その他
すべて 雑誌論文 (15件) (うち国際共著 8件、 査読あり 15件、 オープンアクセス 15件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件) 図書 (1件) 備考 (1件)
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