自閉性障害(ASD)や知的障害(ID)におけるシナプス障害の分子メカニズムやダイナミクスは殆ど判っていない。そこで共焦点顕微鏡を利用して初代培養海馬神経細胞におけるシナプス動態のin vitroライブイメージ解析を行った。特に、シナプスの構造を、1)スパイン初期形成、2)スパインの経時的形態変化、3)スパイン密度変化、の3要素に分け、シナプス障害がIDやASDを引き起こす構造基盤のダイナミックな実体の一端をライブイメージで明らかにした。加えて、電気穿孔法を応用してマウスの海馬神経細胞へ各種ベクターを導入し、シナプスの構造・形態変化をin vivoでライブイメージ解析する技術開発を試みた。
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