研究課題
挑戦的萌芽研究
周生期に呼吸循環不全などが生じることにより錐体外路症状などを含む神経学的後遺症である脳性麻痺を来す、新生児低酸素性虚血性脳障害について、その病態解明と治療法開発に資する霊長類モデルを開発することが本主題として取り組んだ。低酸素性環境暴露の試験系を開発し、5頭を低酸素誘導、4頭を同空気流入の対照群として、酸素濃度低下の急性期を対象に、二群比較を行った。血中酸素飽和度が20%程度に低下したところで、補償的な生理基盤が示唆され、身体運動分析から成体に比し低酸素耐性が示唆された。暴露回復直後の抗重力適応機能評価法の開発において、運動徴候を定量的に認め、同評価系と病態モデルの特徴が示唆された。
小児神経学