研究課題/領域番号 |
15K15415
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
秋山 真志 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60222551)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 角化異常症 |
研究実績の概要 |
平成27年度の研究計画に基づき、まず最初に、目的の遺伝子と緑色蛍光タンパクであるEGFPを、IRESの存在下でそれぞれ発現するコンストラクトの作成に取り掛かった。次に、コンストラクトのシークエンスにより、プラスミドに変異が入っていることを確認し、大量調整と精製を行った。その後に、精製されたコンストラクトを用いて、トランスジェニックマウスの作成を外部に委託した。しかしながら、ここで作成した最初のマウスには、角化異常の臨床像の発現が見られなかったために、再度、異なる遺伝子変異を導入したコンストラクトを作成し、異なる系統のトランスジェニックマウスを作成する必要が生じた。念のため、ヒト表皮の培養角化細胞である、HaCaT細胞を用いて、このIRESの入ったプラスミドが、適切な量のタンパク質を発現するかどうかについても、検証する実験を並行して行った。 現在は、再作成されたトランスジェニックマウスの表現型を確認する作業を行っている。 今後の研究の展開としては、まず再作成したトランスジェニックマウスの表現型を確認、評価を行う。次に、遺伝子編集技術を用いて、適切な部位に目的の変異遺伝子をノックインする。その後に、ノックインされたマウスの表現型及び分子生物学的な解析を行い、それと並行して、不活化変異導入用ベクターセットの配列の決定と効果確認をする。これらの結果を踏まえて、作成したモデルマウスの受精卵に、遺伝子編集による不活化変異の導入実験を行う計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究計画に基づき、トランスジェニックマウスの作成を外部に委託した。作成したマウスに臨床像の発現が見られなかったために、再度、異なる遺伝子変異を導入したコンストラクトの作成からし直す工程が必要になり、トランスジェニックマウスの作成に、当初予期していない遅れが生じた。
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今後の研究の推進方策 |
再作したトランスジェニックマウスの表現型を確認、評価する。 さらに、遺伝子編集技術を用いて、適切な部位に目的の変異遺伝子をノックインする。 次に、不活化変異導入用ベクターセットの配列の決定と効果確認を行う。 マウスの受精卵に遺伝子編集による不活化変異の導入を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
トランスジェニックマウス作成に、当初予定していたよりも長い月日を必要としたため、研究計画を次年度に延長することになったから。
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次年度使用額の使用計画 |
当初の研究計画に基づいて、ベクターの作成および遺伝子編集による不活化変異の導入に使用する計画である。
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